バースト機能がある格安SIMを提供するMVNOのサービス内容や料金を比較

MVNOでは、各事業者によって便利なサービス・機能を提供していることがあります。その一つに、低速状態でも比較的快適にデータ通信が可能となる「バースト機能」が挙げられます。

もともと格安な低速プランを契約している場合や、規定の高速データ通信を超過して速度制限が発生した場合などは低速通信となりますが、バースト機能があれば最初の一定量だけ高速通信になるので、メールやテキスト中心のWEBサイトの閲覧なら快適に利用できる便利な機能となります。

とても地味な機能にも思えますが、こういった細かいサービスを提供しているMVNOは他のサービスも充実している傾向があるので、MVNOを選ぶ上で大切な基準にもなるかと思います。

今回はそんな便利な「バースト機能」の仕組みや、「バースト機能」が使えるMVNOサービスを比較したいと思います。

バースト機能の仕組みについて

バースト機能は、主にIIJmioの系列のMVNOで提供している機能で、最大200Kbpsの低速通信時でも、初速を早くすることでバースト転送機能がないSIMと比較して、よりスムーズにページを表示できる機能です。

管理人も、DMM mobileで高速データ通信をOFFにした状態でWEBブラウジングやFacebookの閲覧を試しましたが、最近はスマートフォン向けに最適化されたサイトも多いためか意外にスムーズに表示されました。

メールやLINE、Twitter、テキスト中心のサイトの閲覧などは快適ですが、データ容量の大きい動画視聴やゲーム、画像が多いサイトの閲覧には向きません。

バースト機能の活用方法

バースト転送機能は以下のような方には役立つ機能と言えそうです。

• 料金が安い低速の無制限プランを利用する
• 高速データ通信のON/OFF機能でデータ容量を節約する
• 高速データ通信を超過し速度制限されることが多い

少しでも毎月の料金や使用するパケット（高速データ容量）を節約したい方には便利な機能となります。

料金が安い低速の無制限プランを利用する

楽天モバイルやDMM mobile、エキサイトモバイルでは、最大200Kbpsの無制限プランを提供しています。

低速プランは、高速データ通信が使えない分料金が安いのが特徴で、DMM mobileではデータ専用SIMで月額440円、音声通話SIMでも月額1,140円で利用することができます。

普段からメールやLINE、ちょっとした調べ物でネットを利用する程度の方には料金を抑えることのできるプランです。

こういった低速プランを利用する方には、バースト転送は非常に役立つ機能となります。

高速データ通信のON/OFF機能でデータ容量を節約する

楽天モバイルやDMM mobile、mineo、IIJmioなどでは高速データ通信と低速モードを簡単に切り替えができる無料アプリを提供しています。

メールやLINEなど中心の場合は高速データ通信をOFFにすることでデータ容量を節約することができる便利な機能です。

バースト転送があることで高速データ通信をOFFにした状態でも、比較的快適に使えるので、こまめに高速データ容量を節約したい方にも便利な機能となります。

高速データ通信を超過し速度制限されることが多い

パケットを使いすぎて速度制限が発生してしまった場合でも、バースト転送があることで比較的快適に使うことができます。

もちろん利用用途は制限されますが、メールやLINE、最低限のWEBブラウジングは使いやすくなるので、バースト機能がないSIMと較べてストレスは軽減されるはずです。

バースト機能が使えるMVNO（格安SIM）

バースト転送機能が使えるSIMを提供するMVNOサービスの特徴と料金プランをまとめました。

mineo（マイネオ）

9月からはマルチキャリア対応となり、ドコモ回線を利用した「ドコモプラン」とau回線を利用した「auプラン」を選べるようになりました。
プランは500MB/月から10GB/月まであるので、ライトユーザーからヘビーユーザーまで対応できる豊富なプランも魅力となります。

また、現在の電話番号をそのまま利用できるのはもちろんですが、050のIP電話を月額基本料金が無料で利用できるのが特徴です。
余ったデータ容量は翌月に繰り越せたり、「パケットシェア」で家族の繰り越した分を分け合えることができるなど、サービスも充実しています。

mineo（マイネオ）の料金プラン

mineo (マイネオ)のプランはau回線を利用したプラン「auプラン」とドコモ回線を利用したプラン「ドコモプラン」が自由に選べるマルチキャリア対応となっています。

auプラン（Aプラン）

ドコモプラン（Dプラン）

※シングルタイプ＝データ通信SIM
※デュアルタイプ＝音声通話対応SIM

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エキサイトモバイル

エキサイトモバイルは、エキサイト株式会社が新たに提供するドコモの回線を利用したMVNOサービスで、データ専用SIMだけでなく、音声通話に対応した格安SIMも提供します。

料金プランは、毎月のデータ通信量に応じて料金が決まる「最適料金プラン」と、毎月定額で使える「定額プラン」の2種類を用意。自分のデータ使用量に合わせて最適なプランを選ぶことができるようになっているのが特徴です。

MNPでのお申込みにも対応し、他社からの乗換えた場合でもSIMカードが届いてからMNP切り替えができる「自宅でスマホ切換え」により、オンラインで申し込みをしても、不通期間がほぼなく番号そのままで乗り換えることができます。

エキサイトモバイルの料金プラン

エキサイトモバイルの料金プランは、100MB～15GBまでの毎月使った分だけ支払う「最適料金プラン」と、高速データ通信量をあらかじめ決めておく「定額プラン」の2つから選ぶことができます。

データ専用SIMの場合、月額140円（税抜）/枚でSMS機能に対応させることができ、月額700円（税抜）/枚で音声通話機能を追加することができます。

また、プランによっては最大5枚までSIMカードを追加することができます。

定額プラン

定額プランはSIMカードの枚数が「1枚コース」と「3枚コース」を選ぶことができ、それぞれ料金が異なります。
下記プランは「1枚コース」の料金表示となります。

最適料金プラン

使った分だけ支払う「最適料金プラン」になります。
毎月のデータ使用量にバラつきがある方は無駄なく利用できるメリットがあります。

 
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IIJmio

音声通話機能付きやデータ専用SIM、SMS機能付きSIM、プリペイドSIMがあり、自分の好きなSIMが選べます。
また、多彩なプランと、余ったデータ量は翌月に繰り越せるなど、サービスも充実しています。
高速通信のデータ量を「クーポン」とし、高速・低速の使い分けや、クーポンがなくなっても買い足すことで高速通信が可能となります。
ドコモ回線を利用した、音声通話プランもあります。

新たに「みおふぉんダイアル」サービスも提供され、利用料も無料で、通話料金が半額で電話をかけることができます。
2015年7月からは、スマートフォンとSIMをセットで購入することもできるようになり、様々なニーズに対応できるようになりました。

IIJmioの料金プラン

IIJmio（みおふぉん）のプランは「ミニマムスタートプラン」「ライトスタートプラン」「ファミリーシェアプラン」の3つのプランから選ぶことができます。それぞれ、データ通信のみと音声通話付きのプランで選べます。

 
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DMM mobile

業界最安値クラスの格安プランから大容量のプランまで、多彩なプランがあるので、自分のデータ使用量に合わせてプランを選ぶことができます。
データ専用SIMだけでなく音声通話SIMにも対応しているので、MNPで他社から番号そのままで乗り換えることもできます。

低速時でも快適に繋がる、「バースト機能」や一部の大容量プランの場合、高速データ通信容量を分け合える、「シェアコース」や「端末交換オプション」「セキュリティオプション」などサービスも充実している点も特徴的です。

業界最安値水準に強いこだわりがあり、他社が料金を下げると、それ以上に料金を安くすることが多くあり、とにかく毎月の携帯料金を抑えたい方にはオススメのMVNOとなります。

DMM mobileの料金プラン

DMM mobileのプランは低速プランから20GBの大容量プランまで充実しています。

 
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OCN モバイル ONE

大手プロバイダのNTTコミュニケーションズが提供する信頼感があり安心して利用できる。
プランも比較的多く、自分の使用するデータ量に合わせて料金も選ぶことが可能となります。

「050 plus」「容量追加オプション」「ターボ機能」など、オプションやサービスも充実しているのが特徴です。
また、SIMカードとセットでスマートフォンやタブレット、WiFiルーターも購入することができるだけでなく、WiFiルーター・USB端末をレンタルして利用することも可能となっています。

2015年7月からは「カウントフリー機能」が提供され、通話料がお得になるIP電話サービス「050 plus」やオンラインストレージサービス「マイポケット」を使用しても、通信容量を気にすることなく利用できる新サービスも提供されました。

OCN モバイル ONEの料金プラン

OCN モバイル ONEのプランは「110MB/日コース」「170MB/日コース」「3GB/月コース」「5GB/月コース」「500kbpsコース」の5つのプランから選ぶことができます。
また、2015年12月からは新たに「10GB/月コース」の提供を開始し、動画視聴などにも最適な大容量プランも利用することができます。
SIMカード1枚につき＋700円で音声通話対応させることができます。

 
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楽天モバイル

最大受信速度200kbpsながら、音声通話付きで月額1,250円からと、格安で利用できるのが特徴です。また「楽天でんわ」を申し込むことで通話料が半額になったり、端末同時購入で申し込むと楽天スーパーポイントが貯まったりと楽天が提供しているサービスだからこそのメリットも多いのが嬉しいポイントです。
データSIMのみの場合、月額525円～と他社と比較しても最安値クラスの格安料金で提供しています。

あらたに、5分以内の国内通話なら何度でもかけ放題になる「5分かけ放題オプション」や○○○@rakuten.jpのメールが無料で利用できるなど、さらにサービスが充実しました。

MNPを利用して番号そのままで他社から乗り換える場合も、SIMカードが届いてから任意のタイミングでMNPが可能になり、不通期間がほぼなく乗り換えができるようになりました。

※楽天モバイルは、APNによってバースト機能が使えないことがあります。