MVNOも多くの方に認知されつつあり、格安スマホを利用する方も増えてきています。
MVNOも様々なニーズに対応するべく各MVNOそれぞれ多彩なプランを提供しており、自分のデータ使用量に合わせて選びやすくなっています。
そんな中、一部のMVNOでは「段階定額(段階従量制)プラン」を提供しているサービスがあります。
使った分の支払いとなるため、データ量が固定された通常のプランに比べて無駄がなく利用できるのが大きなメリットとなります。
そこで今回は、段階定額プランがあるMVNOの比較やメリット・デメリットについてまとめています。
段階定額プランについて
MVNOの料金体系は大きく分けて2つあります。
定番なのが毎月使用できる高速データ通信量をあたかじめ決めて申し込むことで、その容量を上限に毎月定額で利用することができるプランです。
毎月使える高速データ容量は各MVNOによって異なり、例えばエキサイトモバイルでは1GB、2GB、3GB、9GB、20GB、30GB、40GBから最大50GBの高速データ通信量の中から選ぶことができます。
あらかじめ決めた高速データ通信量は、各MVNOサービスの会員ページなどから変更することは可能です。
基本的には利用開始月のデータ容量の変更できず、高速データ容量を使い切って速度制限が発生した場合などは、データチャージして追加することで再び高速データ通信が可能となります。
一方で段階定額プランは、毎月使った高速データ通信量によって毎月の料金が変動するプランとなります。
MVNOによって定められているデータ容量や料金、上限は異なる形となります。
特にFREETELやエキサイトモバイルは細かく分けられているのが特徴です。
上限を超えるまでは高速データ容量の追加をする必要はありませんので手間いらずで、使った分だけのお支払いなのでより安心して利用することができます。
定められた高速データ容量の上限を超えた場合
MVNOによって使用可能な高速データ容量の上限は異なりますが、その上限を超えた場合は速度制限によって通信速度が低速化します。
低速化するとMVNOによって異なりますが、通信速度が送受信最大200kbpsほどになるので、画像が多く使われているWebサイトやSNSの閲覧は難しくなるかもしれません。
高速データ容量を追加して快適に使うことも
段階定額プランを提供するエキサイトモバイルやb-mobileなどでは、段階定額プランであっても高速データ容量を追加(データチャージ)することができます。
エキサイトモバイルでは追加容量チャージが1GBあたり580円、b-mobileでは500MBで1,200円で高速データ容量を追加することができます。
ちなみに、エキサイトモバイルではバースト転送機能を備えています。
これは速度制限などにより低速化しても初速のみ速度を早くすることで、より快適に利用できる機能となります。
できればデータチャージはしなたくない方で、少しでも快適に利用したい方はエキサイトモバイルがおすすめ。
段階定額プランのメリット・デメリット
段階定額プランを利用するメリットは使った分だけの支払いなので、毎月のデータ使用量にバラつきがある方には非常におすすめ。
通常の定額プランの場合、高速データ容量を使っても使わなくても同じ料金となるため、実際あまり使用していない方は無駄になってしまいます。
段階定額プランであれば使わなかった月はその分安くなるため、無駄なく利用できるのがメリットとなります。
ただし、上限はあるものの思ったより使いすぎてしまうこともあるので、それなりに高速データ容量を使う人には向かない場合もあります。
プランを決める前に毎月のデータ使用量を確認し、自分に合った最適なプランをお選びくださいね。
段階定額プランを提供しているMVNOの一覧
段階定額プランを提供しているMVNOとその月額料金をまとめています。
高速データ通信量の上限や料金はMVNOによって大きく異るので、自分に合ったサービスを選びましょう。
エキサイトモバイル

月間1GB~50GBまで選べる「定額プラン」のほか、使った分だけの「最適料金プラン」も提供。
最適料金プランは月額500円から利用可能。
1枚コースでも100MB~上限の10GBまで12段階に細かく分けられているので無駄なく使えます。
バースト転送機能も備えているので、速度制限が発生してもある程度は快適に利用できます。
FREETEL

FREETELでは100MB~上限となる20GBまで8段階に分かれた「使った分だけ安心プラン最大20GB(ドコモ回線)」を提供しています。
データ専用SIMの場合、月額299円から利用可能なので、タブレットやモバイルルーターにもおすすめ。
通話SIMでも月額999円と非常に安く利用することもできます。
U-mobile

U-mobileではデータ専用SIMの場合、通信量1GB以下は月額680円、通信量1GB~3GBは月額900円で利用できる「ダブルフィックス」プランを提供しています。
音声通話にも対応しており、通話SIMの場合は月額1,480円~1,780円で利用可能。
ぷららモバイルLTE

ぷららモバイルLTEのデータ専用SIMでは30.5MBまで362円、30.5MB以上は2,362円となる「二段階定額」を提供しています。
通信量は1日あたり100MB。規定の通信量を超えた場合でも、上下最大200kbpsで通信が可能。
nuro mobile

nuro mobileでは通常の定額プランのほかに、月間通信量500MB未満は無料。以降100MBごとに100円で利用できる「0 SIM」を提供しています。
2GB以上利用した場合は上限の5GBまで1,600円の定額で利用できます。
b-mobile

b-mobileでは1GB~5GBまで5段階に分かれた「おかわりSIM 5段階定額」を提供しています。
データ専用SIMのほか、音声付SIMにも対応。音声付SIMの場合は+500円で「通話3分定額オプション」が追加できます。
データ専用SIMは月額500円~上限の月額1,500円で利用できます。
段階定額プランのMVNO別 料金プラン比較表
段階定額プランを提供しているMVNOの料金プランを比較しやすいようにまとめています。
なお下記の料金表は「データ専用SIM」の場合の料金となります。
通話SIMの場合は目安として+700円/月ほどで通話SIMを利用することができます。
MVNO | プラン | 月間の高速データ容量 | 月額料金 |
---|---|---|---|
エキサイトモバイル | 最適料金プラン(1枚コース) | 低速通信のみ~10GB(12段階) | 500円~2,380円 |
FREETEL | 使った分だけ安心プラン | 100MB~20GB(8段階) | 299円~4,870円 |
U-mobile | ダブルフィックス | 1GB以下~3GB(2段階) | 680円~900円 |
ぷららモバイルLTE | 二段階定額 | 30.5MB以下~(2段階) | 362円~2,362円 |
nuro mobile | 0 SIM | 0~5GB(17段階) | 0円~1,600円 |
b-mobile | おかわりSIM | 1GB~5GB | 500円~1,500円 |
最安で運用するならnuro mobileの0 SIM
nuro mobileの段階従量制プラン「0 SIM」は、0~499MBまでは無料で利用できるという他社にはない珍しいプランを提供しています。
データ専用SIMだけでなく音声SIMにも対応しているので、メインのスマートフォン用にも利用することができます。
ただし、通信速度の評判はあまり良くないので、利用用途によっては速度については覚悟しておく必要がありそう。
so-netの0simが実用レベルからかなりかけ離れた遅さでびっくり。いくら無料だからと言ってもさすがにダメなレベル・・・ #sonet #0sim
— kyohei (@moritii) 2017年4月22日
今年度入って0simこの時間帯なのに400kも出てる!
補強したのかな!? pic.twitter.com/59KaoDupZu— 来々軒(修復歴あり) (@k_tuned) 2017年4月17日
0円から運用できるということで、普段あまり使用しないタブレットに利用するのにはおすすめかもしれません。
段階定額プランがあるMVNO(格安SIM)の比較まとめ
段階定額プランの仕組みやメリット・デメリット、提供しているMVNOサービスについてご紹介してきましたが、最適なMVNOもしくはプランは見つかりましたでしょうか?
迷われている方は「エキサイトモバイル」を検討してみてはいかがでしょうか?
使った分だけ支払いする「最適料金プラン」は、低速通信のみは月額500円、その後は100MB、500MB、1GB、2GB、3GB・・・と非常に細かく料金が設定されているので無駄なく利用することができます。
1契約で複数のSIMが使える「3枚コース」では最大15GBまで設けられています。
メインのスマホ用としてはもちろんですが、タブレットやモバイルルーターでの使用にもおすすめ。
また、上限を超えた場合でも高速データ容量の追加や、低速時でも比較的快適に使えるバースト転送機能を備えているのでとても優秀ですよ。
情報が古くなっている場合がありますので、お手数ですが詳細については各MVNOの公式サイトにてご確認お願いいたします。
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