ドコモとau回線のプランを選ぶことができるIIJmioは、キャリアで購入したiPhoneもそのまま利用しやすいということもあり、これから格安SIMに乗り換えを検討されている方も少なくないと思います。
そこで今回はユーザー満足度が高いIIJmioでiPhone端末を利用するために必要な申し込み方法や乗り換え手順、APN設定など利用するまでに必要な一連の流れを詳しくご紹介したいと思います。
iPhoneにIIJmioのSIMを挿して利用するメリット
そもそもiPhoneをIIJmioで運用しようとご検討されている方の多くは毎月の携帯料金を安くしたいと考えているはずです。
実際、IIJmioの月々の基本料金は通話が可能な音声通話SIMでも月額1,600円から利用することが可能となっています。
これはあくまで基本料金ですので、かけ放題などのオプションは含まれていないため、電話をかけるとその分の通話料金が加算されて請求されますが、この基本料金が大手キャリアと比較しても安い分、月々の携帯料金を安く抑えやすくなります。
NTT docomoと比較したら半額以下の料金に
例えば、IIJmioの月間3GBの高速データ通信量が使える「3GB ミニマムスタートプラン」の通話SIMに10分かけ放題オプションを追加しても月額2,430円から利用することができます。
一方、NTTドコモの2年定期契約ありのカケホーダイライトプラン+データSパック(月間2GB)でも月額5,500円からとなるので、IIJmioに乗り換えれば非常に安くなることがわかりますよね。
またIIJmioなら余った高速データ容量(パケット)は翌月に繰り越しができたり、最大10枚のSIMカードでデータ容量をシェアすることができるなど、メリットはたくさんあります。
関連情報:IIJmioでSIMを追加する方法と利用までの流れについて
特に普段から電話をかけない方であれば毎月の携帯料金を大幅に節約できる可能性もあります。
また、IIJmioのSIMサービスと光回線サービス「IIJmioひかり」をセット利用すると、毎月600円割引が適用されるなど、オトクな割引サービスも提供されているので、上手く活用することで総合的な通信費を安くすることもできます。
2年の契約期間や自動更新もない
例えばdocomoのカケホーダイプランだと月々の料金を安くするために、2年定期契約ありのプランを選択している方がほとんどかと思います。
その場合、契約期間は2年間と長期での契約となります。
しかも自動更新となるため、解約する場合は一定の期間内で解約しなければなりません。
契約期間中に解約する場合は違約金が発生してしまうので、どうしても縛りは強くなってしまいます。
一方、IIJmioは音声通話機能付きSIMのプラン(コミコミセットは除く)でも実質的な最低利用期間は12ヶ月間となっています。
具体的に説明すると、12カ月以内に解約する場合は「音声通話機能解除調定金」というものが発生します。
音声通話機能解除調定金は「(12カ月-利用開始月を0カ月とした利用月数)×1,000円(税抜)」として算出されます。
簡単に言うと「契約期間や自動更新はないけど、早い段階で解約した場合は利用期間によって料金が発生しますよ。」というもの。
見方によっては実質的な「縛り」と感じてしまいますが、2年間の長期契約や自動更新と比べると、IIJmioのほうが縛りが緩いことは間違いありません。
IIJmioに乗り替える前に確認すること
IIJmioに乗り替えるメリットについてはある程度はおわかりいただけたかと思いますが、実際にIIJmioを含めたMVNOサービス(格安SIM)に乗り替える前にはいくつか確認しておくべきことがあります。
例えば、現在利用している回線の契約期間や所有しているiPhone端末がそのまま利用できるかなど様々。
そこで以下では、最低限確認しておいたほうが良い項目をピックアップしてみました。
契約中の回線について
先程ご説明した通り、大手キャリアは2年縛りや自動更新など縛りが強いプランを契約しているケースがほとんどなので、IIJmioに乗り替える上で契約期間を確認しておく必要があります。
違約金を払ってでも乗り替える場合は契約期間の確認は不要ですが、そのキャリアを契約していないと利用できないサービスもありますので、利用中の回線については一度確認しておいたほうが良いでしょう。
例えばドコモを利用している方がセットでドコモ光を契約している場合、月々の料金から割引が適用されているケースもありますので、キャリアが提供しているサービスなどを利用していないか確認しておいたほうが安心です。
MVNO(格安SIM)について知ろう
利用中の回線の確認が済めば、次にIIJmioのSIMサービスについてより詳しくリサーチしておくようにしましょう。
利用するプランはもちろんですが、IIJmioに乗り換えたら具体的にいくら安くなるのかなど、大まかでよいので料金シュミレーションしておくと安心です。
最近では、「格安SIMに乗り換えたのはいいけど思っていたサービス内容とは違っていた・・・。」というケースもあるようなので格安SIMと大手キャリアのSIMとの違いや、MVNOのメリットやデメリットについても確認しておくようにしましょう。
IIJmioに限って言えば、ドコモとau回線を利用したプランが選べるようになっているため、利用するSIMカードや料金プラン、追加するオプションサービスなどを事前にしっかり決めておくことも大切です。
もちろん、IIJmio以外にもたくさんのMVNOサービスがあるので、比較検討しながらサービスを選ぶのも良いでしょう。
料金の安さでは「DMM mobile」や「DTI SIM」、通信速度の速さでは「UQ mobile」など様々な選択肢があることも頭に入れておくようにしましょう。
公式サイト:IIJmio
持っているiPhoneが使えるかチェックしよう
今回ご紹介している内容はあくまでiPhone端末にIIJmioのSIMカードを挿して使用することが前提となっていますので、所有しているiPhoneはそのまま再利用するはずです。
iPhoneを購入するパターンは大きく分けて以下の2パターンあると思います。
- ドコモやau、ソフトバンクのショップ、もしくはオンラインストアでiPhoneを購入。
- Appleの公式サイトなどからSIMフリー版iPhoneを購入。
多くの方がドコモやauなどのショップで購入しているのではないでしょうか?
その場合、購入するキャリアやiPhoneの機種によってはそのまま利用できない可能性もあるので注意が必要です。
場合によってはiPhoneをSIMロック解除しないと使用できない場合や、そもそも機種によってはSIMロック解除ができないケースもありますので、IIJmioに申し込む前に確認しておきましょう。
公式サイトの「動作確認端末」では、IIJmioで動作確認ができた端末が掲載されているので、所有しているiPhoneが使えるかチェックしておくことが大切です。
SIMロック解除については下記ページをご覧ください。
関連情報:SIMロック解除方法と対象機種の条件
大手キャリアからIIJmioに乗り替えよう
現在利用中の回線についてや契約するIIJmio、所有しているiPhoneが問題なく使用できるとわかれば、いよいよIIJmioに申し込みをする流れとなります。
新たに電話番号を新規で取得して申し込みも可能ですが、多くの方が番号そのままで乗り替えるかと思いますので、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)で乗り替える手順についてご紹介いたします。
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)は、今まで利用してきた携帯電話会社を乗り換えても、現在使用している電話番号を変更することなく使用し続けることができるサービスとなります。
これによりドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアからMVNOへ乗り換える場合でも、MNPを行うことで番号そのままで他社へ移行することができます。
最近ではMVNOではSIMカードを申し込んで、自宅に届いてから自分の任意のタイミングでMNP回線切り替えを行う方法が主流になっています。
MVNOの場合、基本的には全て自分自身で手続きや設定を行う必要があるので、ちょっと難しく感じるかもしれませんが、事前によく確認しておくことでスムーズに手続きが完了できますよ。
また、格安SIMを申し込むと初期設定やMNPでの切り替え方法などマニュアルが一緒に送られてくるので、しっかり確認しながら手続きすれば問題ないはずです。
MNP予約番号の取得
それでは、番号そのままでIIJmioに申し込む方法についてご紹介いたします。
まずは現在利用中の回線を解約する必要があるのですが、今回はMNPで乗り替えるため、現在利用中のキャリアにて「MNP予約番号」というものを取得する必要があります。
なおMNPで他社に乗り替える場合は、IIJmioとの契約が完了した時点で今まで利用していたキャリアは自動的に解約となるので、自分で解約手続きを行う必要はありません。
MNP予約番号の取得は、各通信会社の実店舗や電話、WEBサイトなどでも手続きが可能ですが、難しいと感じた方はショップに行ってスタッフの方に「他社に転出したい」と伝えれば手続きを進めてもらえるはずです。
なお、キャリアによって異なりますが、MNP転出には2,000円~3,000円の費用が発生するので覚えておくようにしましょう。
MNP予約番号を取得する窓口や取得方法、MNPの注意点は下記ページをご覧ください。
関連情報:MNP予約番号の取得方法と各キャリアの受付窓口について
IIJmioに申し込み
MNP予約番号を取得できたら、次はIIJmioに申し込みを行います。
なお、申し込みには以下のものが必要になりますので、事前に準備しておきましょう。
- 本人名義のクレジットカード
- 本人確認書類
- メールアドレス
- MNP予約番号
IIJmioの支払い方法はクレジットカード決済のみとなっていますので、クレジットカードをお持ちでない方は口座振替や振込みで契約できるMVNOを検討してみると良いでしょう。
中でも楽天モバイルは、口座振替やデビットカードでも月々の料金の支払いが可能です。
端末料金は楽天スーパーポイントで支払うこともできるので、楽天会員は楽天モバイルがおすすめ。
なお注意点としては、取得したMNP予約番号には2週間の有効期限がありますので、取得後はできるだけ早いうちに申し込み手続きを終えなければなりません。
IIJmioの場合、申し込み時にMNP予約番号の有効期間が7日以上残っている必要があるので、やはり取得後はできるだけ早いうちに申し込みしておくと安心です。
また、本人確認書類は以下のような書類が有効ですので用意しておきましょう。
- 運転免許証
- 個人番号カード
- 日本国パスポート
- 被保険者証
- 特別永住者証明書
- 住民基本台帳カード
- 身体障がい者手帳
提出する書類や記載住所と違う場合などは「本人確認補助書類」が必要になる場合もあります。
申し込みの際に、デジタルデータをアップロードするため、スマートフォンで申し込む場合はスマホのカメラで本人確認書類を撮影して、そのままアップロードすると便利ですよ。
関連情報:音声通話SIMの契約で必要な「本人確認書類」とアップロード方法について
公式サイト:IIJmio
準備ができたらIIJmioの公式サイトにアクセスして、「ご購入/お申し込み」します。
申し込みの大まかな基本的な流れは以下のようになります。
①回線、プラン、オプションなどの選択
↓
②お客様情報入力
↓
③申し込み内容確認
↓
④申し込み完了
案内に従ってサービス・オプションの選択や必要事項を入力していきましょう。
申し込みが完了すれば、審査通過後に最短3~4日程度でSIMカードが自宅に送られてきます。
開通手続きを行う
SIMカードが届いたら自分自信で開通手続きを行い、今まで使っていたキャリアからIIJmioに切り替えます。
厳密に言うと、MNP予約番号の有効期限が切れると自動的に切り替えが完了しますが、その場合はいきなりスマートフォンが使えなくなるため、自分のタイミングで開通手続きしたほうが良いでしょう。
開通手続きの方法は、SIMカードと同封されている書面に記載されている「IIJmioオンデマンド開通センター」へ電話をかけ、開通手続きを行うだけ。
開通手続き完了後、数時間ほどでIIJmioのSIMカードが使えるようになるので、端末にIIJmioのSIMカードをiPhoneに挿しておきましょう。
ちなみに開通センターの受付時間は19:00までとなっているので、開通手続きする時間帯には注意しましょう。
iPhoneにSIMカードを挿し込む方法や初期設定(APN)については以下で詳しくご紹介いたします。
iPhoneのAPNを設定しよう
IIJmioのSIMカードが開通してもAPN設定を行わないとネットワークに接続できません。
iPhoneのAPN設定の大まかな流れは以下になります。
- SIMカードの挿入
- Wi-Fi接続
- 構成プロファイルのインストール
- 完了
ほとんどのMVNOではiOS用のAPN構成プロファイルが用意されているので、Wi-Fiに接続してインストールすればネットワークに繋がるようになっています。
iPhoneのAPN設定に必要なものはIIJmioのSIMカードとiPhone端末、同梱されている「SIMピン」となりますので、事前に用意しておきましょう。
それでは実際にiPhone SEを使ってIIJmioのAPN設定を行ってみたいと思います。
まずはIIJmioのSIMカードをセットするために、iPhoneの電源をOFFにします。
iPhone端末側面にある小さな穴にSIMピンを差し込みます。
ピンを押し込むとSIMトレーが出てきます。
SIMトレーを引き出し、IIJmioのSIMカードをセットしましょう。
セットできたらトレーを再びiPhoneに挿入して、電源をONにしてWi-Fiに接続しましょう。
続いてIIJmioから提供されているAPN構成プロファイルをインストールするために、ダウンロードできるページに移動します。
PCで閲覧されている方は、下記のQRコードからスマートフォンで構成プロファイルがダウンロードできるページにアクセスできます。
アクセスできたらOSのバージョンに合わせて「構成プロファイルをダウンロード」をタップします。
「このWebサイトは”設定”を開いて構成プロファイルを表示しようとしています。許可しますか?」というメッセージが出てきた場合は「許可」を選択します。
するとプロファイルの設定画面に移動するので、画面右上にある「インストール」をタップしましょう。
端末にパスコードを設定している場合はパスコードを入力します。
承諾画面の右上にある「次へ」をタップします。
警告画面が表示されますが、IIJmio公式サイトでは以下のような記載があります。
インストールの際、「通信がフィルタリングや監視される場合が…」の警告文が表示されます。Cellular Payload版のプロファイルのインストール時に表示されるものですが、これによりフィルタリング・監視が行われることはありません。
安心してインストールしましょう。
インストールできたら完了画面に移動するので画面右上の「完了」をタップして、Wi-Fiを切断して実際にネットワークに繋がるか試してみましょう。
問題なくインターネットに接続できればiPhoneのAPN設定は完了となります。
まとめ
IIJmioのSIMカードをiPhoneで使うためにに確認することや準備するもの、MNPで移行する方法や初期設定方法など、大手キャリアからIIJmioに乗り替える大まかな流れについてご紹介いたしました。
iPhone 8が発売されたばかりですが、これから「iPhone X」も発売されるので格安SIMとiPhoneの組み合わせは、これからも注目を集めそうです。
MVNOは申し込みや回線の切り替えから初期設定まで、基本的には自分で全て行う必要がありますが、SIMカードを申し込むと設定マニュアルが一緒に送られてくるので、しっかり確認しながら行えば問題なく設定や手続きができるはずです。
大手キャリアからMVNOへ乗り換えた場合、毎月の携帯料金が1/3ほどになるケースもありますので、この機会にIIJmioを検討してみてはいかがですか?
公式サイト:IIJmio
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