楽天モバイルの法人契約する方法と、そのメリット・デメリット

楽天モバイルの法人向けサービス MVNOの基礎知識

個人向けサービスの印象が強い楽天モバイルですが、実は法人向けの格安SIMサービスも提供しています。

このページでは楽天の法人向けサービスの紹介や格安SIMを法人契約するメリットとデメリットについてご紹介いたします。

 

楽天モバイルの法人向けサービスとは?

楽天モバイルの法人向けサービス

法人向けのスマートフォンに利用可能な格安SIMを提供しています。

楽天モバイルはドコモの通信網を利用したMVNOサービスなので、広いエリアをカバーするドコモのネットワークを格安な料金で利用することができます。

プランはデータ専用のSIMと050番号とSMS機能が付いた050データSIM、音声通話SIMから選ぶことができ、通話SIMでも月額1,250円から利用することができます。

スマートフォンやタブレット、モバイルルーターも取り扱っているので、格安SIMと同時購入も可能です。

法人限定の通話定額プランも用意されているので、電話が多いビジネスシーンでも利用することができます。

個人向けサービスとの違い

プランや選べる高速データ通信量(パケット)は個人向けサービスと同じですが、法人向けサービスでしか提供されていないプランがあったり、その逆で個人向けでは提供されているオプションサービスが法人向けでは提供されていないことがあるなど、個人向けと法人向けサービスでは若干異なる点があります。

法人専用の通話定額プランあり

法人専用の通話定額プラン

個人向けサービスではかけ放題オプションが用意されていますが、法人契約の場合は通話定額プランを利用することができます。

月額600円で通話時間60分、通話料にして1,800円分の通話が可能となります。
また、定額分を超えてしまった場合でも通常よりも安い30円/1分で通話が可能となります。

無料定額分は、同一プランに限り契約番号全体でシェアすることも可能なので、無駄なく利用することも。

法人向け通話定額プランの料金
プラン 月額料金 定額分 定額分超過時
プラン600 600円 通話時間60分
(1,800円分)
30円/1分
(通常20円/30秒)
プラン1200 1,200円 通話時間133分
(4,000円分)
プラン1800 1,800円 通話時間216分
(6,500円分)

 
相手先電話番号の先頭に指定された「プレフィックス」という番号をつけて発信することで、通話定額または通話料の割引が適用されます。

専用アプリ「0037ダイヤラー」も提供されているので、専用アプリから発信すれば自動的にプレフィックス番号が付与される形となります。

料金プラン

楽天モバイルの法人向けサービスの月額基本料金をまとめています。
提供されているプラン(SIMタイプ)は以下になります。

■ データSIM・・・インターネットのみ利用可能なデータ専用のSIMプラン
■ 050データSIM・・・インターネット+SMS+050IP電話番号付きSIMプラン
■ 音声通話SIM・・・インターネット+SMS+090音声通話付きSIMプラン

各プランで毎月使用できる高速データ通信量を選ぶ形となりますが、「ベーシックプラン」は最大200kbpsの低速プランとなります。

各プランと月額基本料金は以下になります。

通話SIM 050データSIM
(SMSあり)
通話SIM
ベーシックプラン 1,250円 645円 525円
3.1GBプラン 1,600円 1,020円 900円
5GBプラン 2,150円 1,570円 1,450円
10GBプラン 2,960円 2,380円 2,260円
20GBプラン 4,750円 4,170円 4,050円
30GBプラン 6,150円 5,520円 5,450円

オプションサービス

法人向け楽天モバイルで提供されているオプションサービスについてまとめています。

法人での利用に必要な留守番電話サービスやキャッチホンサービス、転送電話サービスなども提供されています。

オプションサービス 月額基本料金
あんしんリモートサポート 500円
端末補償・あんしんリモートサポートパック 800円
楽天モバイルWiFi by エコネクト 362円
データ復旧サービス・マカフィー マルチ アクセスパック 500円
スマート留守電 290円
留守番電話サービス 300円
キャッチホンサービス 200円
転送電話サービス 0円
※利用時間に応じた従量課金
国際電話 0円
※利用時間に応じた従量課金
国際ローミング 0円
※利用時間に応じた従量課金
楽天メール 0円

 
楽天でんわ by 楽天モバイル、楽天でんわ5分かけ放題 by 楽天モバイル、海外SIMは個人向けサービスのみ提供されているため、法人契約では利用できません。

契約期間(最低利用期間)

楽天モバイルの法人向けサービスの契約期間(最低利用期間)や最低利用期間内での解約の際に発生する違約金は個人向けサービスと同じとなります。

SIMタイプ(プラン) 最低利用期間 契約解除手数料
音声通話SIM 12カ月 9,800円
050データSIM
(SMSあり)
なし なし
データSIM
(SMSなし)

 
通話SIMの最低利用期間は12ヶ月ですが、大手キャリアのように自動更新はしないので13ヶ月目以降はいつでも解約できます。
12カ月目以内の解約の場合、1回線ごとに契約解除手数料が発生します。

データ専用SIMと050データSIMは最低利用期間や契約解除手数料がないため、営業用のタブレット端末などにも利用しやすくオススメ。

 

楽天モバイルを法人契約するメリット・デメリット

楽天モバイルを法人契約するメリット・デメリット

楽天モバイルの料金や契約期間など大手携帯会社と比べると安く、縛りも緩いのでメリットばかりに感じますが、デメリットも存在することも認識しておくことが大切です。

楽天モバイルを含めたMVNOは、ドコモやauの通信網を利用してサービス提供していますが、サービス内容は大きくことなる場合がありますので、メリット・デメリットを理解した上で申し込むようにしましょう。

以下では楽天モバイルを法人契約するメリットとデメリットについてまとめてみました。

メリット

楽天モバイルを法人契約するメリットは何と言っても「安さ」と「使いやすさ」です。

ドコモなど大手キャリアでスマートフォン向けプランを契約すると、毎月6,000円~7,000円ほどかかってしまうこともありますが、楽天モバイルは通話SIMでも月額1,250円から利用することができます。

上記のプランは低速のみ利用可能なプランとなりますが、毎月3.1GB利用可能なプランでも月額1,600円から利用できるので、基本料金が非常に安いことがわかります。

また、契約期間など縛りも大手キャリアと比べると緩めなので利用しやすいのもメリットとなります。

大手携帯会社と格安SIMの契約期間のイメージ図

例えばNTTドコモの法人向けプランでは、割引が適用される「定期契約あり」にすると2年間の契約期間、さらに自動更新となるため縛りが強くなってしまいますが、楽天モバイルの通話SIMでも最低利用期間は12ヶ月で自動更新もありません。

特にデータSIMの場合は最低利用期間などの縛りもなく、料金も3.1GBのプランで月額900円からと格安なのも魅力です。

デメリット

気になるデメリットについては以下のようなことが挙げられます。

サポートは大手キャリアほど手厚くない

大手キャリアは店舗を多く構えていますが、楽天モバイルを含めたMVNOサービスでは店舗がなかったり、あってもごく一部のエリアに限られます。

「何かトラブルがあったら窓口へ行ってサポートを受ける」ということが難しくなるので注意が必要です。

また、SIMカードを利用するために必要なAPN設定なども基本的には自分自身で行う必要があることも認識しておきましょう。

楽天モバイルの場合は機器やアプリで困った際に相談・サポートが可能な有料(月額500円)オプション「あんしんリモートサポート」を提供しているので、不安な方は加入しておくと安心です。

電話を多くかける方は要注意

基本料金は格安な楽天モバイルの法人向けサービスですが、利用すれば絶対に安くなるという訳ではありません。

法人向けサービスではかけ放題サービスが提供されていないため、電話をかける頻度が高い方は逆に高くなってしまうケースもあるかもしれません。

楽天モバイルでは、法人専用の通話定額プランが用意されているので電話をかける頻度に合わせて選ぶと良いでしょう。

ただし、定額通話プラン1800でも定額分の通話時間は216分で、超過した分は30円/1分の通話料がかかるので、営業などで電話をかける頻度の高い企業は本当に安くなるのかシュミレーションが必要です。

また、通話定額の適用で電話をかける場合は専用アプリ「0037ダイヤラー」から発信するか、相手先電話番号の先頭に「003766」を追加して発信する必要があることも覚えておきましょう。

通信速度が不安定になるケースも

楽天モバイルを含めたMVNOサービス全般では、回線が混み合う通勤時間帯やお昼の時間帯は通信速度が不安定になってしまう傾向にあります。

090の音声通話は問題ありませんが、時間帯によってはインターネットに接続している際に遅く感じてしまうことも。

テキスト中心のWebブラウジングなどは影響を受けにくいですが、Google Mapを利用している方は遅延してしまうかもしれません。

当サイトでは楽天モバイルの個人向けサービスにて速度計測を実施しているので、通信速度が気になる方は参考程度にチェックしてみてください。

関連情報:楽天モバイルの通信速度

 

法人向けサービスの申し込み方法とその流れ

楽天モバイルの法人契約に必要な書類や申し込みの流れについてまとめています。

法人契約の申し込みには以下のものが必要となりますので、申し込む前に準備しておくようにしましょう。

  • 登記簿謄(抄)本または、印鑑証明書などの法人確認書類
  • 社員証や名刺などの担当者の在籍確認書類の写し
  • 担当者様本人確認書類の写し(運転免許証/住民基本台帳カード/日本国パスポート/健健康保険証+補助書類(公的料金領収書/住民票 など)

また、電話番号そのままで乗り替える場合は「MNP予約番号」が必要となります。

申し込みの流れ

楽天モバイル法人用ページから申し込む

申し込みのために楽天モバイル公式の法人向けページへアクセスします。

公式サイト:楽天モバイル

公式サイトにある「見積書作成・お申し込み」ボタンから申し込みできます。
申し込みの流れは

Step1.申し込み回線数、SIMタイプ、端末・プランの選択
 ↓
Step2.オプションの選択
 ↓
Step3.アクセサリーの選択
 ↓
Step4.お客様情報入力
 ↓
Step5.見積書の確認・印刷
 ↓
Step6.利用規約確認

となります。
案内に従って進めていきましょう。

申込み書の記載・転送

申込み書へに必要事項を記載し、法人確認書類原本、担当者の在籍確認書類・本人確認書類を同封して郵送します。

審査後・申し込み完了

書類到着後に審査を経て申し込み完了となります。
購入したSIMカードや商品は発注から約1週間前後で到着します。

 

まとめ

楽天モバイルの法人向けサービスはWebから見積書の作成や申し込みができるのでとても簡単。
支払い方法は口座振替にも対応しているので、他社と比較しても様々なメリットがあります。

申し込む際の注意点としては、SIMカード単品で申し込む場合はSIMカードのサイズ(種類)は確認しておくようにしましょう。

また、利用する予定のスマートフォンの動作確認できているか、動作確認済み端末一覧を念のため確認しておくと安心です。

MVNOサービスの格安SIMはメリットとデメリットがありますが、少しでも携帯料金を節約したい方にはおすすめですよ。

公式サイト:楽天モバイル

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