楽天モバイルの料金プランは高速通信容量や通話オプションサービスなどを自由に組み合わせて利用できる「組み合わせプラン」と、高速通信容量とかけ放題オプションがセットになった「スーパーホーダイ」が用意されています。
その月の通信容量を超過した場合でも一部の時間帯を除き最大1Mbpsでの通信が可能であったり、大手キャリアのように自動更新がないなど楽天モバイル独自の料金プランとなっています。
今回「スーパーホーダイ」が6月14日からリニューアルされると発表があり、かけ放題が適用される時間の延長や長期契約することで適用される「長期割」など、さらにお得に使いやすくなったのでその詳細について解説していきたいと思います。
新しくなった「スーパーホーダイ」の料金プラン
まずはリニューアルした「スーパーホーダイ」の料金プランと割引特典についてご紹介していきたいと思います。
「スーパーホーダイ」は冒頭でもご紹介したとおり、高速通信容量とかけ放題オプションがセットになったプランのことで、選べるSIMは音声通話に対応したSIMのみとなります。
プランは「プランS」「プランM」「プランL」「プランLL」を用意。最大24GBの高速データ通信量を使用することができます。
また、余った高速通信容量は翌月に繰り越しできるため無駄なく使うことも。
選んだ高速通信容量を使い切った場合でも回線が混み合う一部の時間帯を除き最大1Mbpsでの通信が可能になるなど「組み合わせプラン」とは大きく異なります。
大きな特徴の一つは最低利用期間が申込み時に選べる点で、1~3年を自由に選択できます。
今回リニューアルに伴い、選ぶ最低利用期間によって2年間500円もしくは1,000円が基本料金から毎月割引される「長期割」が適用されます。
また、楽天会員であれば2年間は毎月500円割引に。さらにダイヤモンド会員なら1年目の対象月は500円割引も適用されるため、「プランS」で3年契約した場合は月額980円(税抜)から利用することも可能となります。
契約期間別の月額料金
選ぶ最低利用期間や会員ランクによって利用料金が変動するため若干わかりづらい「スーパーホーダイ」。
以下では選ぶ契約期間ごとに毎月の基本料金についてご紹介いたします。
なお、楽天のダイヤモンド会員は人によって難易度が高くなってしまうのでダイヤモンド会員による割引特典は含めていません。誰でも無料で加入できる楽天会員の特典(2年間500円/月割引)と選ぶ最低利用期間による「長期割」を適用した料金となります。
プラン | 高速通信容量 | 月額料金 |
---|---|---|
プランS | 2GB/月 | 2,480円 |
プランM | 6GB/月 | 3,480円 |
プランL | 14GB/月 | 5,480円 |
プランLL | 24GB/月 | 6,480円 |
プラン | 高速通信容量 | 月額料金 |
---|---|---|
プランS | 2GB/月 | 1,980円 |
プランM | 6GB/月 | 2,980円 |
プランL | 14GB/月 | 4,980円 |
プランLL | 24GB/月 | 5,980円 |
プラン | 高速通信容量 | 月額料金 |
---|---|---|
プランS | 2GB/月 | 1,480円 |
プランM | 6GB/月 | 2,480円 |
プランL | 14GB/月 | 4,480円 |
プランLL | 24GB/月 | 5,480円 |
※2年間の月額料金となります。
※当サイトが独自に算出した金額も含まれますので、詳細については楽天モバイル公式サイトにてご確認ください。
仮に契約から1年間ダイヤモンド会員だった場合は上記の金額からさらに毎月500円割引になるため、普段から楽天市場で買い物している方はお得に利用できる可能性もありますよ。
ちなみに楽天会員のダイヤモンドランクの条件や特典はこちら。
ダイヤモンド会員は過去6ヶ月の獲得ポイント数が4000ポイント、過去6ヶ月の獲得回数が30回。さらに楽天カードを保有していることが条件となります。
スーパーホーダイのかけ放題について
「スーパーホーダイ」には10分かけ放題オプションがセットになっているので別途申し込む必要なく利用することができます。
10分を超過した場合でも通常の半額となる10円/30秒で通話ができるため、お得に電話をかけることが可能となります。
ただし、かけ放題で電話をかけるには「楽天でんわ」アプリから発信する必要があるため、SIMカードのみ申し込んだ方はアプリをインストールしておきましょう。
「楽天でんわ」アプリはApp StoreもしくはGoogle Playから無料でダウンロードできます。
「スーパーホーダイ」のリニューアルで変わった部分
「スーパーホーダイ」のリニューアルで変わった点についてまとめてみました。
基本的には利用者にとってより使いやすくなっていると思うので、改めて詳しく見ていきたいと思います。
今回のリニューアルで大きく変わった「大容量プランの追加」「かけ放題の延長」「長期割の開始」の3つにスポットを当てて解説していきます。
大容量プラン「プランLL」が追加
高速通信容量を使い切った場合でも最大1Mbpsのデータ通信が可能とはいえ、動画の視聴やアプリのダウンロードなど使い方によっては不便なケースもあると思います。
今回新たに加わった「プランLL」であれば、月間24GBの高速通信容量が使えるので動画の視聴やゲームなどヘビーユーザーでも安心。
しかも使いきれなかった高速データ容量は翌月に繰越しできるから、毎月のデータ使用量にバラつきがある方でも無駄なく使うことができます。
24GBのデータ容量と10分かけ放題がセットになった充実プランとなります。
かけ放題の時間が延長
リニューアル前は5分以内の国内通話がかけ放題でしたが、リニューアル後は10分以内の国内通話ならかけ放題できるように変更されています。
組み合わせプランで追加できる5分かけ放題オプション(7月から10分に延長)は月額850円(税抜)ですが、スーパーホーダイで契約している方であれば標準で10分かけ放題が付いてきます。
かけ放題で電話をする場合は、スマートフォンに最初から標準でインストールされている電話アプリではなく、「楽天でんわ」アプリから発信するようにしましょう。
長期割がスタート
今回のリニューアルから開始された新しい割引特典となります。
最低利用期間を2年、もしくは3年に設定することで契約期間によって2年間は毎月基本料金が割引されます。
2年契約で毎月500円、3年契約だと毎月1,000円が割引されるお得な特典内容となります。
楽天会員+3年契約の場合は2年間は毎月1,500円割引になるため、格安料金で利用することができます。
UQ mobileとY!mobileとの比較
ネットも通話もコミコミになったプランを提供するMVNO、もしくはMVNOと同じくらい安い料金でサービスを提供しているのがUQ mobileとY!mobileです。
UQ mobileはau、Y!mobileはソフトバンクの実質的なサブブランドとなり、安定した回線速度と充実したサービスを提供しています。
そこで以下では楽天モバイルのスーパーホーダイとUQ mobile、Y!mobileの料金を比較してみました。
料金や利用できる高速データ容量、気になる契約期間などを中心にご紹介していきたいと思います。
まずはY!mobileのスマホプランから見ていきましょう。
Y!mobileの「スマホプラン」
▲ Y!mobileのスマホプラン
Y!mobileのプランは月間2GB、6GB、14GBの高速データ通信容量が利用できる3つのプランに分かれていて、料金はワンキュッパ割が適用されて1年目は「スマホプランS」が月額1,980円、「スマホプランM」が月額2,980円、「スマホプランL」が月額4,980円で利用可能。
ただし、2年目からは各プランの利用料金が+1,000円/月、3年目からは高速データ容量は1GB、3GB、7GBと少なくなってしまう点は注意が必要。
また、通信制限時の速度は最大128kbpsと大幅に低下します。管理人はY!mobileも利用していますが、速度制限が発生するとWebブラウジングの利用も厳しくなるほど速度が低下してしまいます。
かけ放題は1回あたりの国内通話が10分以内であれば何度でもかけ放題できる通話サービスが付いているので、電話をかける頻度の高い方でも安心。
契約期間は2年間の自動更新となるため、契約更新月以外で解約すると契約解除料として9,500円が発生する形となります。
公式サイト:Y!mobile
続いてUQ mobileの「おしゃべりプラン」の利用料金を見ていきましょう。
UQ mobileの「おしゃべりプラン」
▲ UQ mobileのおしゃべりプラン
UQ mobileも月間2GB、6GB、14GBの高速データ通信容量が利用できるプラン構成となっていて、料金は「イチキュッパ割」の適用により1年目は「プランS」が月額1,980円、「プランM」が月額2,980円、「プランL」が月額4,980円で利用可能。
ただし、Y!mobile同様に2年目からは各プランの利用料金が+1,000円/月、3年目からは高速データ容量は1GB、3GB、7GBと少なくなってしまいます。
通信制限時の速度は最大300kbpsに低下。かけ放題は1回あたり5分以内の国内通話なら何度でもかけ放題になります。
契約期間は課金開始月から25ヶ月間。UQ mobileも契約期間は自動更新となるため、契約更新月以外で解約すると契約解除料として9,500円がかかります。
公式サイト:UQ mobile
Y!mobileとUQ mobileで共通する部分は最初の1年目は割引が提供されて安く利用することができますが、2年目以降は高くなってしまいます。
また、3年目からは高速データ容量が半分になってしまうため、容量の少ないプランだと月間1GBしか利用できないことになります。
楽天モバイルの「スーパーホーダイ」
今回のリニューアルで「プランLL」が追加されたことにより、月間2GB、6GB、14GB、24GBの高速データ通信容量が利用できる4つのプランから選ぶことができます。
上記画像は楽天会員が3年契約した場合の料金となりますが、2年間は「プランS」が月額1,480円、「プランM」が月額2,480円、「プランL」が月額4,480円、「プランLL」が月額5,480円から利用することが可能。
かけ放題は1回あたりの国内通話が10分以内であれば何度でもかけ放題できる通話サービスが付いています。
楽天モバイルの場合は2年間割引が適用されるだけでなく、利用できる高速データ通信量はずっと変わりません。
また、通信制限時の速度は一部の時間帯を除き、最大1Mbpsが使い放題となる点も魅力的。
契約期間に関しては自動更新ではないため、選んだ契約期間を利用すればその後はいつ解約しても契約解除料は発生しません。
Y!mobile・UQ mobile・楽天モバイルの比較まとめ
トータル料金のお得さや契約期間の縛りの緩さなどを重視する場合は楽天モバイルのほうがおすすめです。
選ぶ契約期間によって割引額は異なりますが、楽天会員が3年契約を選べば2年間は毎月1,500円引きになるため、UQ mobileやY!mobileと比べると料金を安く抑えることが可能となります。
かけ放題も10分以内であれば何度でも無料で通話できるので安心です。
ただし、大手キャリアのサブブランドである「UQ mobile」「Y!mobile」は回線速度が安定して速いことを考えると、一概に楽天モバイルが良いとは言えません。
楽天モバイルの場合、特に回線が混み合う12時台など一部の時間帯は、急激に速度が低下することが考えられます。
お得感のある「楽天モバイル」と速度が安定性している「UQ mobile」「Y!mobile」というように認識しておくとわかりやすいかもしれません。
楽天モバイルなら他にも嬉しい特典がある
楽天にはSPU(スーパーポイントアッププログラム)というお得なポイントサービスがあり、対象サービスと条件をクリアすることで楽天市場での買い物でポイントが貯まりやすくなります。
楽天モバイルもSPU対象サービスで、通話SIMを利用すれば付与される楽天スーパーポイントが+2倍になるため、よりポイントが貯まりやすくなります。
楽天市場で買い物をするとその分ポイントで還元される形となるため、買い物する金額によってはかなりお得に利用することができます。
実際に管理人も楽天モバイルの通話SIMを契約していますが、SPUによって4月は楽天モバイルの分だけで1,450ポイントを獲得しました。
つまり、スーパーホーダイの「プランS」であれば月額1,480円から利用できるため、実質的にほぼ全額ポイントで還元されることになります。
もちろん楽天市場での買い物した金額によって付与されるポイントは変わりますが、楽天市場でたくさん買い物をしている方であれば実質的にタダで利用することも可能となります。
このように楽天モバイルのスーパーホーダイは通常の割引特典以外にも様々なメリットがあるので、楽天会員の方で携帯料金を安くしたい方はおすすめですよ。
公式サイト:楽天モバイル
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