通話ができる格安SIMを選ぶ上で重要なのは「安さ」ではないでしょうか?
格安SIMを提供するMVNOは、docomoやau、ソフトバンクの通信網を借りて独自のサービスを提供する事業者のことで、自社で通信網を持たず格安な料金で、私達ユーザーに提供しています。
MVNOに参入する事業者は非常に多く、選択肢は増えた一方で、各MVNOのサービス内容や料金プランが把握しにくくなっています。
そこで今回は、MVNO 21社の電話もネットもできる格安SIM最安値プランを、docomo系MVNOとau系MVNOをそれぞれ分けて徹底比較したいと思います。
なお、本ページの情報は2016年11月時点のものです。内容が古くなっている場合がありますので、詳細については各MVNO公式サイトにてご確認ください。
通話ができる格安SIMの最安値プラン比較
MVNO21社が提供する通話もネットもできる格安SIMの最安値となる定額プランをまとめました。
また、おトクに通話ができる「かけ放題サービス」や「通話定額サービス」などの通話オプションサービスの対応状況についても合わせてご紹介いたします。
docomo系MVNOの最安値プラン比較
MVNO | 通話プラン | 月額料金 | 通信容量上限 | 最大通信速度 | おトクな通話サービス |
---|---|---|---|---|---|
ロケットモバイル | 神 プラン(音声通話) | 948円 | なし | 200kbps | – |
もしもシークス | 音声プラン | 980円 | 500MB/月 | 不明 | かけ放題 |
DMM mobile | 通話SIMプラン ライト | 1,140円 | なし | 200Kbps | DMMトーク(通話料半額) |
イオンモバイル | 音声プラン 0.5GB | 1,180円 | 500MB/月 | 不明 | 050かけ放題 |
FREETEL | データ通信+SMS+音声 | 1,199円 | 1GB/月 | 225Mbps | かけ放題 |
LINEモバイル | LINEフリープラン 通話SIM | 1,200円 | 1GB/月 | 不明 | – |
DTI SIM | 音声プラン 1GB | 1,200円 | 1GB/月 | 225Mbps | でんわかけ放題 |
楽天モバイル | ベーシックプラン | 1,250円 | なし | 200Kbps | 5分かけ放題オプション |
NifMo | 音声通話対応 1.1GBプラン ※1 | 1,340円 | 1.1GB/月 | 262.5Mbps | かけ放題(IP電話) |
エキサイトモバイル | 定額プラン 1GB | 1,370円 | 1GB/月 | 300Mbps | – |
mineo | デュアルタイプ 500MB | 1,400円 | 500MB/月 | 225Mbps | 通話定額30/60 |
nuroモバイル | 音声通話 2GB | 1,400円 | 2GB/月 | 375Mbps | – |
BIGLOBE SIM | 音声通話スタートプラン | 1,400円 | 1GB/月 | 375Mbps | 通話パック60/3分かけ放題 |
U-mobile | 通話プラス 3GB | 1,580円 | 3GB/月 | 225Mbps | でんわパック 60 |
GMOとくとくBB SIM | 音声SIM 3GB | 1,580円 | 3GB/月 | 375Mbps | 通話パック60 |
スマモバ | 音声通話付きSIM 1GB | 1,580円 | 1GB/月 | 225Mbps | スマートコール(通話料20%OFF) |
OCN モバイル ONE | 110MB/日コース | 1,600円 | 110MB/日 | 262.5Mbps | 5分かけ放題オプション |
IIJmio | ミニマムスタートプラン | 1,600円 | 3GB/月 | 375Mbps | 通話定額オプション |
ぷららモバイルLTE | 定額ライト | 1,600円 | 110MB/日 | 150Mbps | – |
TONE | 基本プラン+音声オプション | 1,953円 | なし | 600Kbps | – |
※1 1.1GBプランは下記の特設ページからの申し込み限定のプランです。
> NifMo
au系MVNOの最安値プラン比較
MVNO | 通話プラン | 月額料金 | 通信容量上限 | 最大通信速度 | おトクな通話サービス |
---|---|---|---|---|---|
UQ mobile | データ高速+音声通話プラン | 1,250円 | 3GB/月 | 150Mbps | – |
mineo | デュアルタイプ 500MB | 1,310円 | 500MB/月 | 150Mbps | 通話定額30/60 |
IIJmio | ミニマムスタートプラン | 1,600円 | 3GB/月 | 370Mbps | 通話定額オプション |
通話SIMを選ぶポイント
上記では各MVNOサービスが提供する最安値プランをご紹介いたしましたが、docomoからau、ソフトバンクなど大手キャリアから比較すると、その安さがおわかりいただけるかと思います。
ただし、これはあくまでも基本料金で、通話料金などが別途発生することになります。
最近のMVNOでも「かけ放題」や「通話定額」などのおトクな通話オプションサービス・プランも提供するようになり、電話をよくかける方でも安く収まるようになってきています。
通話頻度の高い方は「かけ放題」や「通話定額」サービスを提供するMVNOを選ぶと良いでしょう。
毎月のデータ使用量を見直して選ぼう
今回ご紹介した通話SIMの最安値プランは「ロケットモバイル」の神 プランでしたが、このプランは200kbpsの低速プランとなります。
メールやLINEなど中心の用途であれば問題ありませんが、WEBブラウジング中心の利用になると厳しいです。もちろん動画視聴などもあまり期待できません。
人によってデータ通信の利用用途も様々かと思いますので、毎月の用途や高速データ使用量を見直して最適なプランを選ぶことが大切です。
安いプランを選んだものの、パケットの追加チャージを繰り返すと逆に割高になってしまうこともあるので、しっかり選びましょう。
データ使用量にバラつきがある方は、余った高速データ容量を繰り越せるMVNOを選ぶようにしましょう。
気になる格安SIMのメリット・デメリット
5分かけ放題オプションがある楽天モバイルでは、月額1,250円のベーシックプランに5分かけ放題オプションを追加しても、合計の月額料金は2,100円となります。
docomoやauなどの大手キャリアから乗り換えると、毎月の料金が1/3ほどになることも珍しくありません。
しかし、良い点ばかり目につきますが、格安SIMはメリットばかりではありません。
利用を検討する際は、デメリットについてもしっかり考えることが大切です。
格安SIMのメリット
格安SIMを利用するメリットは以下になります。
- 毎月の携帯料金が大幅に安くなることも
- 高速通信容量(プラン)が豊富
- MVNO独自のサービスや特典がある
- 最低利用期間などの縛りが弱い
- MVNOによってスマホを分割で購入できる
格安SIMのデメリット
格安SIMを利用するデメリットは以下になります。
- 通信速度が時間帯によって不安定になる場合がある
- 契約や初期設定など基本的には自分で行うことも
- MVNOによってはかけ放題などのオプションやサービスがないことも
- 契約にはクレジットカードが必要なことが多い
毎月の携帯料金を節約したい方にはおすすめ
格安SIMのメリットは何と言っても料金の安さです。
特に普段からあまり電話をかけることがない人は、利用するメリットは大きいと思います。
通話頻度が高い方は、かけ放題サービスを提供するMVNOを選んだほうが安心して利用できるでしょう。
格安SIMを利用しているユーザーの評判を目にすると、気になっているのは通信速度です。
MVNOの全てとは言いませんが、多くのサービスで回線が混み合う時間帯は不安定になります。
当サイトの管理人も普段から複数の格安SIMを利用していますが、昼間の時間帯は速度が低下しています。
ただし、昼間の時間帯でも通信速度は気にならないというユーザーもいますので、この辺は実際に利用してみないとわからないかもしれません。
通信速度が時間帯によって不安定になっても、毎月の携帯料金を安くしたいという方は格安SIMをご検討してみてはいかがでしょうか?
子供や親専用のスマートフォンとして利用する
格安SIMは利用用途によって使い分けるのも良いでしょう。
例えば、子供用のスマホとしてSIMフリースマートフォンに格安SIMを挿して「格安スマホ」として持たせるのもオススメです。
SIMフリースマートフォンはコスパが良い端末が多く販売されており、端末によっては1万円ほどで購入できるスマートフォンもあります。
そういった低価格なSIMフリースマートフォンに格安SIMを挿して運用するとかなりの節約になるかと思います。
スマートフォン端末は新規で購入しなくても、以前使用していたスマートフォンを再利用するのでも良いですし、MVNOでは楽天モバイルがスマホのラインナップが充実していて、割引キャンペーンも多く実施しているので、非常に安く購入できることがあります。
また家族で格安SIMを利用する場合は、複数のSIMが利用できてデータ容量をシェアできるMVNOを選ぶとより無駄なく使えますよ。
おすすめの通話対応SIMプラン
通話SIMを提供するMVNOサービスは数多くあるため、なかなか決めきれない方も多いはずです。
そこで以下では、いくつかのタイプに分けてそれぞれおすすめのMVNOと通話SIMプランをご紹介したいと思います。
ほとんど電話をかけない方におすすめの通話SIM
普段ほとんど電話をかけることがない方におすすめのMVNOと通話SIMプランをピックアップしました。
とにかく携帯料金を安くしたい方は「ロケットモバイル」
今回ご紹介した通話SIMの最安値比較で最も基本料金が安かったのが「ロケットモバイル」。
通信速度は200kbpsの低速プランですが、通話SIMでも月額948円と格安です。
とにかく毎月の携帯料金を安くしたい方にはぴったりのMVNOではないでしょうか?
音声通話SIMの1GBプランは月額1,250円、2GBプランでも月額1,300円と格安なので、用途に合わせてプランを選ぶと良いでしょう。
高速データ通信が使えて安い「DTI SIM」
使い勝手で不安な方は、高速データ通信が可能で安い通話SIMプランを提供する「DTI SIM」もおすすめです。
毎月1GBの高速データ容量がある音声プランは月額1,200円と格安なうえ、月額780円で5分以内の通話なら何度でもかけ放題となる「でんわかけ放題」も提供しているので、より安心して利用することができます。
通話頻度の高い方におすすめの通話SIM
日常生活やビジネスなど、普段からよく電話をかける方は「かけ放題」や「通話定額」サービスがあるMVNOが安心です。
以下ではそんなおトクな通話オプション・サービスがあるMVNOをご紹介いたします。
かけ放題など充実したサービスが魅力の「楽天モバイル」
MVNOサービスの中でもいちはやく「かけ放題オプション」を提供したのが楽天モバイルです。
MMD研究所が行った「2016年3月における格安SIMサービスの利用意向調査」において、楽天モバイルは「音声通話プランで利用している格安SIMサービス」や「デバイス別の格安SIMサービス iOS/iPhone」「デバイス別の格安SIMサービス Android」などで、サービスシェア1位を獲得しているMVNOとなります。
通信速度が200Kbpsのベーシックプランは月額1,250円、3.1GBプランでも月額1,600円と格安の通話SIMプランを用意しています。
「かけ放題オプション」を追加しても、ベーシックプランは月額2,100円、3.1GBプランでも月額2,450円と安く運用することができます。
通話料定とかけ放題が選べる「BIGLOBE SIM」
BIGLOBE SIMは、おトクな通話料定額サービス「通話パック60」と、3分以内の国内通話は何度でもOKの「3分かけ放題」を用意、この2つの通話サービスをライフスタイルに合わせ選ぶことができる「選べる通話オプション」を提供しています。
通話パック60は、「BIGLOBEでんわ」通話料の最大1,200円分(最大60分の通話時間)を、月額650円で利用できるサービスで、通常よりも安く電話をかけることができます。
通話SIM+スマホのセット購入にオススメのMVNO
通話SIMだけでなく、スマートフォン端末もセットで購入できるMVNOは数多くありますが、ラインナップが非常に充実しているのが「楽天モバイル」です。
Huawei honor 8など、MVNOでは楽天モバイルが独占的に販売するなど、非常に力を入れていることがわかります。
他社と比較しても取り扱っている機種が豊富なだけでなく、毎月のように実施しているキャンペーンではスマホ端末が割引されているので、通常よりも安く購入することができます。
キャンペーンによっては半額以下で購入できることもあるので、少しでも安く格安スマホを購入したい方は1度、楽天モバイルの公式サイトを覗いてみることをオススメします。
もちろん一括購入のほか分割購入もできるので、負担を軽減しながら購入することもできますよ。
※実際の情報とは異なる場合がありますので、詳細は各WEBサイトをご覧ください。
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