MVNOが提供する格安SIMでも基本的にはテザリング機能が使用可能です。
しかし、契約するMVNO(格安SIM)や使用する端末によってはテザリングができないケースがあります。
そこでこの記事では、テザリングに対応しているMVNO(格安SIM)やテザリングが使える端末や条件についてまとめています。
「携帯料金は安くしたいけど、テザリングできないと困る」という方にご参考いただければ幸いです。
ドコモ系MVNO(格安SIM)でのテザリングについて
OCN モバイル ONEやBIGLOBE SIM、楽天モバイルなど多くのMVNOがドコモの通信網を借りてサービスを提供しています。
こういったドコモ系MVNOが提供する格安SIMでもテザリングは利用可能です。
ただし、一部の機種を除きドコモで購入した多くのスマートフォンではテザリングができません。
同じドコモ回線を利用したサービスでも、インターネットに接続するにはドコモや各MVNOそれぞれ異なるAPN(アクセスポイント名)を設定する必要があります。
例えばOCN モバイル ONEのSIMの場合、APNは「lte-d.ocn.ne.jp」に設定することでインターネット接続できますが、ドコモのAndroid端末でテザリングを利用しようとするとAPNがドコモのアクセスポイント名である「spmode.ne.jp」に強制的に変更されてしまうため、ドコモとは異なるOCN モバイル ONEではテザリング(データ通信)が使えなくなってしまうわけです。
ただし、比較的新しいドコモのAndroid端末であれば一部のMVNOにてテザリングも含めた動作確認ができている端末もあります。
ドコモで購入したiPhoneでのテザリング
ドコモ系MVNOの格安SIMをドコモで購入したiPhoneでテザリングすることは可能です。
SIMロック解除する必要もないので、ドコモで購入したiPhoneに各MVNOから提供されているSIMカードを挿し、構成プロファイルのインストールすれば問題なくテザリングが使用可能になるはずです。
実際に当サイトでもSIMロック解除していないドコモ版iPhone SE(64GB)にOCN モバイル ONEのSIMを挿してテザリングしてみましたが、問題なく利用できました。
Android端末やiPhoneにしても、不安な方は各MVNOの公式サイトで公開されている動作確認端末の一覧を事前にチェックしておくようにしましょう。
テザリングに対応しているドコモ系MVNO
テザリングに対応しているドコモ系MVNOをピックアップしてご紹介いたします。
MVNOによって料金やサービス内容が異なるので、自分に合った最適な格安SIMをお選びください。
楽天モバイル
データSIMのみの場合、月額525円~と、他社と比較しても最安値クラスの格安料金で提供しています。
あらたに、5分以内の国内通話なら何度でもかけ放題になる「5分かけ放題オプション」や○○○@rakuten.jpのメールが無料で利用できるなど、さらにサービスが充実しました。
また、楽天モバイルでは数多くのSIMフリースマートフォンを取り扱っているので、SIMとセットで購入すればAPN設定も不要ですぐに使うことができるのでおすすめ。
そのほか、auとドコモのプランを提供している「mineo」、「IIJmio」や「OCN モバイル ONE」、「BIGLOBE SIM」、「U-mobile」、「DMMモバイル」「NifMo」など様々なMVNOサービスがあります。
au系MVNO(格安SIM)でのテザリングについて
auで購入したAndroid端末に、UQ mobileやmineoなどau系MVNOが提供する格安SIMを使用した場合は基本的にはテザリングができますが、端末によってはSIMロックの解除が必要になります。
ドコモ系MVNOと比べるとau系MVNOのほうがテザリングは使いやすいはずです。
ただし、申し込む前に各MVNOの動作確認端末の一覧をチェックしておくと安心です。
auで購入したiPhoneでのテザリング
auで購入したiPhoneに「mineo」や「IIJmio」の格安SIMを挿すことでデータ通信は可能ですが、テザリングはできません。また、SIMロックを解除した場合やSIMフリーiPhoneを購入しても基本的にはテザリング機能は使えません。
UQ mobileはテザリングできる
mineoやIIJmioなどのMVNOではテザリングできませんが、UQ mobileではau版/ドコモ版/SB版のiPhoneでも機種によってはテザリング機能が使えます。また、SIMフリー版iPhoneでもテザリングが可能となります。
ただしau版/ドコモ版/ソフトバンク版のiPhone端末はSIMロック解除が必要だったり、端末に合ったSIMカードを申し込む必要があります。
UQ mobileで動作確認済みのiPhone端末とテザリング対応については以下になります。
機種 | SIM種別 | テザリング |
---|---|---|
iPhone SE(SIMフリー版) | マルチSIM(nano) | ○ |
iPhone SE(au/ドコモ/SB版) | マルチSIM(nano) | ○ |
iPhone 6s(SIMフリー版) | マルチSIM(nano) | ○ |
iPhone 6s(au/ドコモ/SB版) | マルチSIM(nano) | ○ |
iPhone 6s Plus(SIMフリー版) | マルチSIM(nano) | ○ |
iPhone 6s Plus(au/ドコモ/SB版) | マルチSIM(nano) | ○ |
iPhone 6(SIMフリー版) | nanoSIM(専用) | ○ |
iPhone 6(au版) | nanoSIM(専用) | ○ |
iPhone 6 Plus(SIMフリー版) | nanoSIM(専用) | ○ |
iPhone 6 Plus(au版) | nanoSIM(専用) | ○ |
au系MVNOの格安SIM×iPhoneの組み合わせで、テザリングを使いたい場合はUQ mobileが使いやすくおすすめです。
また、UQ mobileではiPhone SEを取り扱っているので、SIMカードとセットで購入したい方にも最適なMVNOサービスとなります。
※OSのバージョンなど動作確認済み端末についてはUQ mobile公式サイトにてご確認ください。
公式サイト:UQ mobile
まとめ
ちょっと複雑ですが、MVNOや端末の組み合わせによってはテザリングが使えたり、使えなかったりします。
ドコモ系MVNO×Android端末でテザリング機能を使いたい場合は、各MVNOで販売しているSIMフリースマートフォンとSIMカードをセットで購入するか、申し込む前に動作確認済み端末の一覧をチェックしておくことが大切です。
au系MVNO×iPhoneでテザリング機能を使いたい場合は、UQ mobileがおすすめ。
UQ mobileではiPhone SEのセット購入も可能なので、これから格安スマホをお考えの方は検討されてみてはいかがでしょうか?
※実際の情報とは異なる場合がありますので、詳細は各WEBサイトをご覧ください。
※機種やOSなどにより、テザリングが利用できない場合などもありますので、テザリングについての詳細は各WEBサイトでご確認ください。
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