ドコモやauだけでなく、ソフトバンク回線を利用したサービス(プラン)を提供するMVNO(格安SIM)が増えてきました。
ソフトバンク系のMVNOサービスであれば、ソフトバンクで購入したiPhoneやiPad、Androidスマートフォン・タブレット端末もSIMロック解除しなくてもそのまま利用しやすいため、現在ソフトバンクを利用中の方や以前契約していた端末を再利用する際にもおすすめ。
特にソフトバンク版iPadのセルラーモデル用にデータ専用SIMを契約して利用すれば、格安料金で運用することもできます。
2018年4月頃にはソフトバンクがMVNOでのテザリング機能を開放したので様々な用途で使えるようになりました。
今回は、ソフトバンク回線を利用したMVNOサービス(格安SIM)のご紹介と、各MVNOの特徴や料金プランについてまとめています。
ソフトバンク回線を利用したMVNO(格安SIM)
ソフトバンク回線を利用したMVNOはb-mobileをはじめとしてU-mobileやLINEモバイル、nuroモバイルなど様々なサービスがソフトバンク回線のプランを提供しています。
mineoやQT mobileのようにドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアの回線を利用したサービスを展開するMVNOサービスも。
ソフトバンクで購入したスマートフォンを子供用に安く再利用したり、サブのスマートフォンやLTE対応のタブレット用など色々な用途に使用できます。
料金やオプションサービスはMVNOによって異なるので、自分に合った最適な格安SIMを選びましょう。
下記ではソフトバンク系MVNOの特徴や料金プラン、テザリングの対応状況についてご紹介していきます。
b-mobile
ソフトバンク網を利用したサービス「b-mobile S」では、100MBから10GBまで使った分だけの支払いとなるiPhone・iPad向けのデータ専用SIM「190PadSIM」と音声通話SIMにも対応した「990ジャストフィットSIM」を提供。
「190PadSIM」は月額190円から利用できるので、使用頻度の少ないiPadなどにもおすすめ。
「990ジャストフィットSIM」はデータも通話もできて月額999円からと、こちらも格安な料金から利用することが可能。月額500円で「通話5分かけ放題」を追加することもできます。
b-mobile Sの「よくある質問」を見てみると、両プランでテザリング(インターネット共有)は利用可能とのことです。
LINE mobile
LINEモバイルではソフトバンクとドコモ回線を利用したサービスを展開しています。
プランは「LINEフリープラン」「コミュニケーションフリープラン」「MUSIC+プラン」が用意されていて、データSIMと音声通話SIMが選択可能。
月間の高速データ容量1GBながらLINEアプリの通話・トークが使い放題でデータSIMが月額500円(税抜)、音声通話SIMでも月額1,200円(税抜)から利用することができます。
LINEモバイル公式サイトでは、ソフトバンク回線の通信速度の定点観測結果が公開されており(執筆時点)、安定して速い速度を維持しています。
LINEモバイルソフトバンク回線の現在の速度 pic.twitter.com/sg7rdyEpcy
— ぼいすあかでみー (@Rinon_tankboy) 2018年9月16日
ドコモ回線でも回線速度の評価が高いLINEモバイルですが、ソフトバンク回線は特に安定して速い印象です。
テザリングはSIMフリー端末であれば利用可能なようですが、ソフトバンクで購入した端末でテザリング機能は端末によっては利用できない場合があるとのことです。
nuro mobile
nuro mobileでもソフトバンクとドコモ回線を利用したサービスを提供。
ドコモ網に比べてソフトバンク網のプランは少ないですが、月間の高速データ容量が2GBのデータSIMが月額980円(税抜)、通話SIMでも月額1,680円(税抜)とリーズナブルな料金で利用可能です。
nuro mobileのソフトバンク回線プランは、申込手続は不要でテザリング機能が利用できるのでサブのスマートフォン用にもおすすめ。
QT mobile
QT mobileは、ソフトバンクだけでなくドコモとau網を利用したサービスを展開。
ソフトバンク回線を利用したプラン「Sタイプ」のデータコースは月額800円、音声通話対応SIMのデータ+通話コースは月額1,700円から利用できます。
「Sタイプ」のデータSIMはSMS機能は利用できないため、希望の場合はデータ+通話コースを利用するか別の回線タイプを申し込む必要があります。
また、Android端末でソフトバンクからQTモバイルに乗り換える際、端末をそのまま利用する場合はSIMロック解除が必要になります。
また、問題なく利用できるかQT mobileの動作確認済の端末一覧で確認しておきましょう。
QT mobileのソフトバンク回線サービス「Sタイプ」は、2018年4月12日からiPhone/iPad(iOS8.0以降)でテザリング機能が利用可能となっています。
スマモバ
スマモバではドコモ回線を利用したサービスのほかに、ソフトバンク網のスマモバ(S)を提供。
「ギガプレミアムプラン」として1日で3GBまで高速データ容量が使えるデータ専用SIMが月額4,480円(税抜)から利用可能。
ただし、スマモバ(S)ではテザリング機能が利用不可と記載されていたので、テザリングを利用したい方は注意が必要。
U-mobile
U-mobileではソフトバンク版iPhone・iPadで利用可能な格安SIMサービス「U-mobile S」を展開。
データ通信専用プランのみの提供となり、1GB~30GBまでの4つのデータ容量から選ぶことができます。
1GBプランであれば月額880円(税抜)から利用可能。最低利用期間もないため試し利用としてもおすすめ。
ただし、SMSオプションは提供されていないので注意しましょう。
気になるテザリング機能については、U-mobile Sでは利用可能ということなので様々な用途に使えます。
mineo
mineoではソフトバンク、ドコモ、auの3大キャリアの通信網を利用したサービスを展開。
ソフトバンク回線を利用した「Sプラン」ではデータSIM、SMS機能付きデータSIM、音声通話対応SIMを提供しています。
利用料金はデータ通信のみのシングルタイプ(500MB/月)で月額790円(税抜)から、音声通話対応のデュアルタイプ(500MB/月)が月額1,750円(税抜)。
10分かけ放題や通話定額などの通話オプションも利用できます。
mineoの「Sプラン」ではテザリングも利用可能。テザリングができる端末であれば無料で利用することができます。
ソフトバンク系MVNOの料金を比較
MVNOのソフトバンク網プランの基本料金を比較しやすいようにまとめてみました。
メインで利用するスマートフォン用としては、料金の安さだけで考えるのは管理人としてはオススメできませんが、iPad用のデータ専用SIMなどであれば価格の安さを重視しても良いと思いますよ。
MVNO | データSIMの SMS機能追加 |
テザリング 機能 |
月額料金 |
---|---|---|---|
b-mobile | × | ○ | データSIM:190円~(100MBまで/月) 通話SIM:999円~(1GBまで/月) |
LINE mobile | ○ | ○ | データSIM:月額500円~(1GB/月) 通話SIM:月額1,200円~(1GB/月) |
nuro mobile | × | ○ | データSIM:月額980円~(2GB/月) 通話SIM:月額1,680円~(2GB/月) |
QT mobile | × | ○ | データSIM:月額800円~(1GB/月) 通話SIM:月額1,700円~(1GB/月) |
スマモバ | – | × | データSIM:4,480円~(3GB/日) 通話SIM:- |
U-mobile | × | ○ | データSIM:880円~(1GB/月) 通話SIM:- |
mineo | ○ | ○ | データSIM:月額790円~(500MB/月) 通話SIM:月額1,750円~(500MB/月) |
※テザリング機能は端末によって利用できない場合があります。
※情報が古くなっている場合がありますので、詳細は各MVNOの公式サイトにてご確認ください。
b-mobileのデータSIMは段階制プランなので、月間の高速データ通信量が100MBまでであれば月額190円と格安で運用することが可能。1GBまででも月額540円とリーズナブルな料金設定となっていますが、SMS機能は追加することができないので注意が必要。
ソフトバンク網のプランを比較すると、価格もやすく機能も充実しているのがLINE mobile。
「LINEフリープラン」であれば、月間1GBの高速データ容量が使えてLINEアプリの通話・トークが使い放題(カウントフリー)となるため、普段からLINEでやり取りしている方であればパケットの大幅な節約も可能となります。
また、データSIMにSMS機能を追加することもできます。
その他にも、4つのデータ容量から選べる「コミュニケーションフリープラン」やLINE MUSICと主要SNSのデータ消費がゼロになる「MUSICミュージック+プラスプラン」を提供しているので、自分に合ったプランを選びやすいのも嬉しいポイント。
月間2GBのデータ容量が使えるデータSIMが月額980円から利用できるnuro mobileもコスパは良いと思います。
ソフトバンク回線を利用したMVNOの比較まとめ
ソフトバンク網を利用したサービスを提供するMVNOは増えていますが、ドコモ系MVNOと比べるとまだまだ数は少ないため選択肢は狭くなってしまいます。
とはいえ、現在ソフトバンクを利用中の方や過去に利用したことがある方で、使っていないソフトバンク版iPhoneやiPadを所有している方はSIMロック解除していなくても再利用しやすいのでおすすめです。
特に子供のスマホデビュー用として、使用していないiPhoneをソフトバンク系MVNOの格安SIMを挿して利用するような使い方もピッタリだと思いますので、気になる方は基本料金やオプションサービス、最低利用期間などを比較検討して最適なMVNOサービスを選びましょう。
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