iPadをもっと自由に、もっとお得に使いたい——そんな人に注目してほしいのが、iPadとMVNO(格安SIM)の組み合わせです!
Wi-Fiモデルでは外出先での通信に制限があり、セルラーモデルでも大手キャリアのプランではコストが気になる…という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、iPadとの相性が良く、コスパにも優れたMVNO(格安SIM)サービスを徹底比較。
データ容量、料金、eSIM対応など、iPad用の格安SIMを選ぶ際に押さえておきたいポイントもわかりやすく解説していきます。
安く利用しやすいデータプランを提供するMVNOサービスに絞ってご紹介していきます。
iPad用のMVNO(格安SIM)サービスを選ぶための6つのポイント
iPad用の格安SIMを選ぶための6つのポイントをご紹介します。
- iPadのSIMサイズを確認する
- データ通信専用プランの有無
- 自分の利用スタイルに合ったデータ容量
- 速度と安定性
- 料金と契約条件
- 動作端末確認情報をチェックしておく
詳しくご紹介していきます。
iPadのSIMサイズを確認する
iPadは最近のモデルなら「nanoSIM」または「eSIM」に対応しています。どちらに対応しているかはiPadのモデル名で確認可能です。
eSIMとは物理的なSIMカードが不要な内蔵型のSIMで、iPadでは2018年以降の多くのモデルがeSIMに対応しています。
eSIM対応のMVNOサービスを選べば、SIMが届くのを待たずに最短で即日開通できるメリットも。
SIMカードのサイズは大きく分けて3タイプあるので、事前に確認しておくようにしましょう。
データ通信専用プランの有無
iPadでは基本的に音声通話やSMSは使わないため、「音声通話付きSIM」ではなく「データ通信専用SIM」がベスト。
データSIMのほうが月額料金も安く、契約時の本人確認も比較的簡易(音声SIMに比べて本人確認書類が少なくて済む)。
SMS機能付きのデータSIMも選べますが、SMS認証が必要な場面がなければ不要です。
MVNOによっては通話SIMのみ提供するケースもあるため、できるだけ毎月の料金を安くしたい人はデータ専用SIM(プラン)を提供するMVNOサービスを検討しましょう。
自分の利用スタイルに合ったデータ容量
iPadの使い方により必要なデータ容量は大きく変わります。
[ 使用パターン別の目安 ]
用途 | データ容量の目安 | |
---|---|---|
ライトユーザー | SNS・メール中心 | 1〜3GB |
ミドルユーザー | YouTube視聴・Web閲覧 | 5〜10GB |
ヘビーユーザー | 動画視聴多め・リモートワーク | 20GB以上、または無制限プラン |
これはあくまでも目安ですが、できるだけ自分に合ったプランを選ぶことが大切です。
注意点としては、「無制限」と表示されていても、3日間で10GB以上使うと速度制限がかかるMVNOもあるため、「実質無制限」かどうかを確認する必要があります。
速度と安定性
MVNOは大手キャリアの「帯域の一部」を借りているため、回線が混雑する時間帯(12:00~13:00、18:00〜19:00)に速度が遅くなる傾向があります。
各社で設備投資に差があり、安定性や速度の品質はバラバラなので、信頼できるMVNOを選ぶことが大切。
大手キャリアのサブブランドのほうが比較的安定している傾向があります。
料金と契約条件
月額料金はもちろん、SIMカード発行手数料、契約手数料などの初期費用なども考慮しましょう。
MVNOによっては、キャンペーンで初期費用無料、数ヶ月割引などを行っている場合もあります。
特にIIJmioはキャンペーンが充実しているので、気になる人は公式サイトをチェックしてみましょう。
解約金・最低利用期間に関しては、以前は6ヶ月~1年の縛りがあることも多かったですが、2024年以降は「縛りなし」「いつでも解約OK」のMVNOが主流です。
動作端末確認情報をチェックしておく
ある程度契約するMVNOサービスが決まったら、念のため動作端末確認情報をチェックしておくと安心です。
iPadのモデルごとにデータ通信やテザリングの動作テスト結果を公開しているMVNOもあるので、念の為確認しておくことをおすすめします。
多くのMVNOでは「動作確認端末」として公式サイト内で公開しています。
iPadにおすすめのMVNO(格安SIM)サービスを比較
MVNO | 回線 | eSIM | 月額基本料金 (データSIM) |
---|---|---|---|
IIJmio | docomo・au | ○(ドコモ網のみ) | 440円~ |
mineo | docomo・au・softbank | ○(Sプランは非対応) | 880円~ |
イオンモバイル | docomo・au | ○ | 528円~ |
BIGLOBEモバイル | docomo・au ※1 | ○ | 990円~ |
HISモバイル | docomo・softbank ※2 | ○ ※3 | 198円~ |
NUROモバイル | docomo・au・softbank | ○ ※4 | 627円~ |
※ 当サイトが独自に調査した情報となるため参考程度にご覧ください。詳細については各MVNOの公式サイトにてご確認ください。
※1 データSIMはドコモ回線のタイプDのみ提供(SMS利用不可)。
※2 データ定額2.0プランはドコモ回線のみ。
※3 データSIMはデータ定額2.0プランのみ対応しています。
※4 eSIMはドコモ回線のみ対応しています。
各MVNOサービスの特徴・サービス内容についてご紹介していきます。
IIJmio
IIJmioは、ドコモ網のプラン「タイプD」とau網のプラン「タイプA」を提供するマルチキャリアに対応したMVNOサービスで、それぞれでデータSIMと音声通話対応SIMを提供しています。
データeSIM(ドコモ網のみ)なら2ギガプランで月額440円(税込)で利用できます。
同一mioIDで対象プランを2回線以上保有すると月額料金を1回線あたり月額100円(税込)割引となる「家族割引(複数回線割引)」の提供もスタート。家族みんなでの利用や複数の回線を契約している人はさらにお得に利用できるようになりました。
mineo
mineo(マイネオ)は、関西電力グループの株式会社オプテージが運営するMVNOサービスで、ドコモやソフトバンク、au回線のプランを提供しています。
「パケット放題 Plus」や「マイそく」など他社サービスにはあまりないサービスを提供しているのも特徴。
また「広告フリー」「夜間フリー」「ゆずるね。」などマイネオ独自のおもしろいサービスも魅力的です。
店舗数は多くないもののmineoショップも展開されているので、サポートが必要な場合でも安心して利用できます。
イオンモバイル
イオンモバイル(AEON MOBILE)は、イオンリテールが提供するドコモとauの通信網を利用したMVNOサービスで、低価格な料金プランと全国に展開する店舗でのサポート体制が魅力です。
スマホ安心保証、電話サポート、セキュリティなどのオプションサービスも充実しているので、他社からの乗り換えてスマホ費用を抑えたい人にもおすすめ。
通話SIMのほか、データSIMも提供しているのでiPad用の格安SIMとして利用できます。
また、全国200店舗以上あるイオン店舗で故障修理受付や料金プラン変更等のサポートを行うなど、イオンモバイルならではの手厚いサポート体制が強みのMVNOとなります。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルは、KDDIグループのビッグローブ株式会社が運営するMVNOサービスで、ドコモ(タイプD)とau(タイプA)回線を利用したサービスを提供するマルチキャリアに対応したMVNOとなります。
データ専用SIMも提供しているのでiPad用のSIMとして安く利用できますが、データSIMはドコモ回線を利用したタイプDのみ提供しています。
対象の動画配信サービスや音楽聴き放題サービスで発生したパケットはカウントされない「エンタメフリー・オプション」を提供するなど独自サービスも魅力。
HISモバイル
HISモバイルは、HISグループのH.I.S.Mobile株式会社が提供するMVNOサービスで、データ専用の従量課金プランなら月額198円から利用できる格安プランが魅力の格安SIMです。
高速データ容量から選べる基本プランや従量課金制プランが用意されているので、利用頻度や用途に合わせて最適なプラン選びがしやすくなっています。
NUROモバイル
NUROモバイルはソニーグループのソニーネットワークコミュニケーションズが提供する格安SIMで、月間3GBの格安プランから40GBの大容量プランまで幅広いプランを用意。
ドコモ・au・ソフトバンク回線を利用したプランを選ぶことができるトリプルキャリアに対応したMVNOサービスなので、大手キャリアからそのまま乗り換えしやすいのも魅力。
余ったデータの繰り越しやかけ放題プラン、5Gオプション、訪問サポートなどオプションサービスも充実しています。
iPadと格安SIMがセット購入できるMVNOサービスも
IIJmioやイオンモバイルなど一部のMVNOでは、iPadを販売しているサービスもあります。
これからiPadを購入して格安SIMを利用したい人は、SIMとiPad端末をセットで購入する方法もアリですよ。
MVNOで取り扱うiPadは基本的に中古端末ですが、美品や中古ではあるものの未使用品が販売していることも!
IIJmioは中古のiPadですが、イオンモバイルは中古の未使用品を販売することが多いので、ほぼ新品同様の未使用品を購入したい人はイオンモバイルがおすすめです。
中古端末なので在庫切れや入荷待ちになっていることもありますが、気になる人はIIJmioまたはイオンモバイルの公式サイトを覗いてみてくださいね。
ちなみに、執筆時点でイオンモバイルでは未使用品の第10世代のiPad セルラーモデル(64GB)を取り扱っていました。
IIJmioでは、「iPad Air (第4世代) Wi-Fi+Cellular」「iPad (第8世代) Wi-Fi+Cellular」が販売されていたようですが、どちらも在庫切れで次回入荷未定となっていました。
タイミングが良ければ販売している可能性もあるので、たまにチェックしておくと良いかもしれませんね。
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